どんな上質のお米でも「ご家庭での保存方法」や「ごはんの炊き方」次第で全く味が違ってきます!お米自体が持つ美味しさをちゃんと引き出すことが「毎日の美味しいごはん」につながるんです!そのためには「お米の正しい知識」を知る事が大切ですよね。では、そんなお米の基本をちょっと考えてみましょう!
お米の保存方法・取り扱い
お米も野菜やお肉と同じ生鮮食品です。だから家庭での保存方法もちゃんと考えなければなりません。とくに精米後のお米は、ぬかで守られた玄米の状態と違って、温度や湿度の状況によって酸化速度が速くなったり、カビや虫の原因ともなります。そこで大切なポイントをご紹介します!
お米も生鮮食品。美味しいうちに消費することが大切です
精米後のお米は長く置いておくと、酸化が進み、香りが悪くなってしまうので、精米後は出来るだけ早く食べるのが簡単な対処法!
たとえば5月中旬~9月くらいの暑い時期なら2週間程度を目安に。それ以外の時期なら1ヶ月以内を目安にで使い切れる量を目安に購入しましょう。
大米米穀店では、精米後すぐに食べていただくために、発送直前に精米しております。
また、自家精米機をお持ちの方でしたら玄米でお買い求めいただくのも賢い方法です。玄米の状態で保存する場合も、温度や湿度の影響をうけにくい場所がおすすめですよ。
お米の保存に適した状況と場所を考える
お米を美味しく保存するために特に考えなければならないのは、温度と湿度。その中でご家庭において、最も適しているのは「冷蔵庫の野菜室」です!厚手のタッパーなどに入れておくのもいい方法です。冷蔵庫の野菜室にそんなに場所がない…。という方は、タッパーに小分けに入れて床下収納などの熱がこもりにくいスペースに保存するのがオススメです!
お米を美味しく炊くための知識
美味しいごはんを食べるために最も大切なのが「ごはんの炊き方」ですよね。最近は、炊飯器の性能も昔に比べてはるかに向上した事などにより多少適当でも美味しく炊き上がることも…。でもいつも美味しいごはんを食べるためには、お米の特性を知る事が大切!毎日食べるごはんだからいつも美味しく炊きあげたいですよね!
お米の水加減について
お米のやわらかさについては、好みによって様々ですが昔から美味しいとされるお米と水の比率は容積でお米が100に対して、水が120というのが基本です。1合のお米が180ccぐらいですので、180ccのお米を炊く場合、水は200ccとなります。ただ先ほど述べたように好みによって様々ですので、ちょっと固めのお米が好きな方はお米:水=1:1くらいにすると固めに炊き上がります。
古米と新米。何が違うの?
よく聞く「新米」とは、その年の秋に獲れたお米の事を言い、産地により異なる場合もありますが、通常年末まで新米と呼ばれます。獲れたての新米は水気をよく含み柔らかく炊きあがりがるので通常より1割減らした水分量で炊くと美味しく炊き上がるでしょう。水分量が多くなりすぎるとお米が糊化してしまいべちゃっとした炊きあがりになってしまいます。新米とは逆に梅雨時期以降のお米を「古米」と呼び、新米に比べ水分の保有量の少ない古米を炊く場合は、1割弱ほど水を増やすことによりみずみずしく炊き上がるでしょう。
お米の産地や品種の特徴
お米の産地や品種によってもお米の固さはかわってくるので、水加減を調整した方がいいでしょう。たとえば同じコシヒカリでも、関西地方のお米は少し柔らかいので固い目がお好みなら少し水気を減らしてみると良く、長野のコシヒカリなどは関西に比べ、硬質のお米なので水加減を気持ち多い目に炊くと美味しく炊き上がります。コシヒカリ以外の品種では、あきたこまちなどは、水の吸水速度が遅いので「水に漬けておく時間」をコシヒカリに比べて長く漬けておくことにより、よりもっちりとした食感に仕上がります。